ままならない愛おしい日々

日常。好きなもの。忘れたくないもの、こと。

星野源と最適解

高校生のころから結婚するまで、日記をつけていた。

毎日B4ノート半分から1ページほど。

その日にあったことを箇条書きで書いてある日もあれば、友達について2ページ語っている日もあったり、映画や漫画、ドラマや好きな芸能人、おいしかったものについて書いてあったりする。

いつも寝る前に書くのでベッドの枕元にシャーペンがはさまったノートが置いてあった。友達や彼氏が部屋に来るときはそれを引き出しの中にしまうのが習慣だった。

下手なイラストや好きな歌詞。読み返したいような、読み返すのが恥ずかしいような。

 

結婚してからは”My日記”というアプリで、スマホの中で続いていた。

わたしがMy日記をつけなくなったのは妊娠がきっかけだった。

妊娠すると”トツキトオカ”や”ルナルナベビー”、”ninarubaby”などのアプリが妊娠経過や各週数での過ごし方や注意することを毎日教えてくれる。

そしてその日の体調や自分の感じたことなどを打ち込むこともできる。

最初のころはそれぞれつけていたけど、だんだん睡魔に負けとうとう何年も続けていた日記は終わった。

妊娠記録と育児記録がわたしの日記の代わりになった。

 

そして今はブログを書いてみている。まだ始めたばかりだけど。

 

 

星野源さんと若林正恭さんの「LIGHTHOUSE」というNetflixの番組で

ふたりが若者の悩みに答えるという企画があり、

「過去に人間関係でトラウマを抱え、鍵アカでしか本音を言えない。」という女性の悩みに対して星野源さんが「鍵アカだとしてもSNSで言えるのは本音ではない。あなたの本音は”人に嫌われたくない”だと思う。」みたいなことをもっと柔らかくおっしゃっていて、なんかすごくドキッとした。自分に言われたみたいだったから。

実際SNSについてはXとInstagramに登録しているけれど活用はできていない。

もちろん鍵アカも存在は知っているが作ったことがない。本アカがないから当然か。

自分だけの本音をアウトプットできるなら便利かも。と思ったけど、確かにわたしがそこに呟くとしてそれは本音じゃあないと思う。

本音って難しい。こう書いているうちに自分でもよくわからなくなる。

わたしがSNSを活用できなかったのは、批判が怖かったり嫌われるのが怖いからだと思う。そういうつもりじゃなかったのに誤解されちゃった…みたいなことが起こるのを怖がって最適解ばかり考えて投稿すると思う。それって面白くない。だから始まらない。

 

ブログもそうじゃん?他人に向けて書いている。自己満足だと思いつつ誰かが読むことを無意識に意識して書いている。

日記のように使いたいけど、きっとわたしが寝る前にノートに書いていたぎりぎり読めるような字で思いつくままに並べられた言葉にはならない。

 

思いつくままここまで書いてみてわかったのは、わたしは本音を吐き出したいわけではないんだと思う。頭の中で思ったこと、考えたことを文章にして書いていくことが楽しい。自分でも発見がある。意外といろいろ考えているぞ、と。

 

ブログはこうやってだらだら言い訳のように書けるから(それが許容される雰囲気があると勝手に思っています)楽しい。

 

2024年はもっと気楽に文章が書けるようになりたいなぁ。最適解を意識しすぎずに。

 

 

ちなみに「LIGHTHOUSE」は毎話ごとの曲もすてきだし星野さんと若林さんのお話もとてもおもしろかったです。

お二人がより好きになりました。